本校正面の碑について

「正誼明道」は漢の武帝の時代の碩学董仲舒の名言「正其誼不謀其利、明其道不計其功」(其の誼を正して其の利を謀らず、其の道を明らかにして其の功を計らず)に拠る。「誼」は「義」と同義で、「義」を正し、「道」を明らかにすることは、功利のためではなく、それ自体が人として求めるべきあり方であるということを述べた言葉とされる。
 揮毫されたのは、戦前戦後を通じて政財界に大きな影響を与え、「平成」の年号の考案者としても知られる安岡正篤(やすおかまさひろ)師である。東洋古典研究・陽明学の大家としても知られる安岡師を、同じく漢籍の研究者であった本校初代校長の鬼頭有一先生も師と仰ぎ、自らが開設に携わった北高のために直接安岡師に依頼され、揮毫していただいたものとされている。